この記事では「頑張りたいけど、頑張りたくない」そんなこじれた心が生まれる3つの原因と解決策について紹介します!
この記事を読むことでこじれた心が生まれる原因やその原因を解決する脳科学に基づいた効果的で具体的な方法を知ることができますので、ぜひ読んでみてください。
そもそも「こじれた心」とは?
手に入れたいゴールや想いとは正反対の行動をしたり、自分の心の中に相反する2つの想いや思考が同居している(動けなくなる)状態を指します。
- 完璧主義(100%以外は許せない)
- 責任感が強い(真面目、休むことが苦手)
- 頑張り屋さん(自分を追い込みすぎる)
- 人に頼めない(申し訳ない、迷惑かなと思う)
- 本音を言えない(内側に抱え込む)
こじれた心を持つ人は「長女タイプさん」(必ずしも出生順の長女とは限らない)に多いです。なぜなら上記こじれた心が生まれやすい幼少期からの親との関係、家庭環境や人間関係になることが多いからです。
日本全体の伝統「長子」が親の面倒を見るというDNAレベルに刷り込まれた常識が「長子」に心身ともに負担をかけていることもあります。
また、女性は結婚→出産→育休→復帰という男性に比べて「ライフイベント」や「仕事と家庭の両立をしている場合」も多く、時間に追われて心の余裕がなくなる環境に強制的に追い込まれることがあるからです。
長女タイプさんは親から「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」など言われながら本当の気持ちを出せなかったり、親が喜ぶ自分になろうと努力しながら大人になっていきます。
すると私は「しっかりしなきゃいけない」「もっと頑張らないと」「完璧なものを作らないと認めてもらえない」「これはできて当たり前」と何かをしないと、またはそれができない自分には価値がない、そんな無価値観や恐怖を感じるようになります。
そして本当はやりたくないことも我慢してやらなければいけない(我慢は美学)、体は限界だけど私が頑張らないと、という責任感を持って体にムチを打って行動しようとします。
その結果、心と体が一致せず、本音と建前、思考と行動、潜在意識と顕在意識にズレが生じるようになります。
ズレを認識しながらも、ズレる自分がいけないと感じたり、ズレを修正しようともっと頑張るなど、自分の本当の気持ちにフォーカスしない、気づかないフリをし続けても根本原因は解消しないのでずーっとモヤモヤを抱え込むようになります。
また無価値観を感じることを恐れて、行動しない方がメリットがある。そう考えて行動できなくなるパターンもあります。
はじめに|完璧主義は2タイプいる「しっかりしなきゃ」となんとなく生きづらさを感じてませんか?その生きづらさは「完璧にしなければいけない」という完璧主義からきているかもしれません。コーチとして日々セッションを重ねる中で、僕のセッション[…]
実は自分の考えで行動しているようで脳内に幼少期のころにインストールされた親の価値観が自分自身の信念や価値観と勘違いして、行動している可能性もあります。
「私は本当はどうしたいのか?」人のことよりまずは自分を最優先して、少しづつでもいいから自分の気持ち、本音に向き合う時間を持つことが大切です。
ではこじれた心が生まれる3つの原因について具体的に解説しています。
こじれた心が生まれる3つの原因
行動したいことの塊が大きすぎたり、選択肢が多すぎる。
これは潜在意識というよりノウハウ的な要素が強いです。何か行動するときにその行動をためらうほど大きな塊の状態で取り組もうとしたり、どれをやろうかと選択肢が多すぎると人は思考停止になって動けなくなります。
例えば、マグロを食べるのにマグロ丸々一頭を買ってきて、食べようとする人はいないですよね?
Webマーケティングをやろうと決意した場合にも以下のようなことを全てやろうとする必要があります。
強み発見、ペルソナ設定、ポジショニング、ライバル調査、ターゲッティング、ブランディング、ライティング、集客、体験セッション、SNS発信・・・などなど
書き出したらもっともっとありますが、いきなりこれを全てやろうとしたら「どうしよう」そう思って人は行動することができなくなります。
何をやればいいか、選択肢が多すぎます。
有名な心理実験「ジャム実験」をご存知ですか?
あるスーパーマーケットで「6種類のジャム」「24種類のジャム」の試食販売を行い、どちらが多く売り上げるかを検証しました。
その結果は、24種類のジャムに人は多く集まったけど、6種類のジャムの方が売り上げが大きかったんです。
その差はなんと10倍。
この結果からも分かるように人は選択肢が多すぎると考えることに脳は疲れてしまい、結果として行動できなくなってしまうんです。やることを大きな塊で考えたり、選択肢の多さは脳はパニックになります。
つまり、「頑張りたいけど頑張れない」というこじれた心を生み出します。
例えば「Webマーケティングをやる→SNS発信→アメブロを発信する→アメブロのアカウントを開設する」こんな感じに自分が無理なく行動できる範囲にまで細かく分解し、選択肢を絞り、やるべきことを一点集中できるようにしましょう。
つまり『最優先事項を優先する』ために『スモールステップ』を定めましょう。
大きな岩も割って小さくすれば運ぶことができるようになります。
行動できなくなっているときは「行動の塊が大きすぎないか?→小さくできないか?」「選択肢が多すぎないか?→絞れないか?」を考えて行動に移すようにしましょう。
「頑張りたいけど、頑張りたくない」という言葉を実は言いたい
衝撃的な話ですが、実は「あなたは頑張りたいけど、頑張りたくない」って言いたいんです。いやいやそんなはずないでしょ!そう思ったあなたもまずは聞いてください!
これは脳科学的な要素が強いです。脳は善悪を判断しません。ご主人様であるその人が言った言葉をそのまま受け取ります。つまり、「頑張りたいけど、頑張りたくない」と言ってる、考えていると『【頑張りたいけど、頑張りたくない】ってご主人様は言いたいんだ!了解です!!じゃあ僕はその言葉をまたご主人様が言えるような現実を集めます』って判断します!
そしてそのとおりに「頑張りたいけど、頑張りたくない」と言いたい現実が目の前に起こるからそのセリフを言います。脳くんドヤ顔です。「ご主人様、言えてよかったね」
知覚は投影。自分がフォーカスしているものは目の前に現実として現れます。
- 「死ぬのが不安」そう言っている人は逆にそれを言いたくなるような死にまつわる出来事が起こったりします。
- 「お金がほしい」そう言っている人は逆にそれを言いたくなるようなお金がなくなる現実が目の前に起こったりします。
むっちゃ怖くないですか?でもこれが脳の原理法則なんです。
そして大丈夫ですよ、解決策はありますから。
脳は気づきを得ることで瞬時に変わります。
「頑張りたいけど、頑張りたくない」って私は言いたかったのかもという視点から見ることで脳の思考回路(脳のシナプスの繋がり)が変化して「本当にこの言葉が私に必要なのか?」と考えるようになります。
◯「〜できる」「〜している」という前向きな言葉にする
◯言うことで自分がポジティブな気持ちになるものにする。
あわせて「〇〇だと思う」「〇〇ならいいな」というふわっとした他人事で具体性のない言葉を使うと、脳はご主人様が本当に望んでいることが分からずパニックになるので気をつけましょう。
自分が普段からふと言ってしまっている口癖を書き出す習慣を持つと良いです。
そしてその口癖が生まれた原因を突き詰めるといまの悩みを生み出している原因が分かることもあります。
本当の望みが心の中に存在する、自分の中で頑張ることのデメリットが存在する
これはマインドの話です。そして「頑張りたいけど、頑張りたくない」というこじれた心を生み出すもっとも多い理由です。
人はやらされていると感じたり、本当はやりたいこと(望み)が他にある場合、潜在意識は本当の望みを叶えようと動きます。
例えば女性起業家さんのあるあるでSNSに投稿したいけどできないってあります。
これって投稿することで「馬鹿にされたらどうしよう?」「こんな価値の低いものを発信していいのだろうか?」「批判されたらどうしよう?」「自分には発信するだけの知識もない」というもう一人の自分からの声がする。
だから本当はSNS投稿をして自分の認知を広げたいけど発信することに躊躇したり、自分の投稿文を何度も何度も見直して、間違いがないか、言い方に矛盾はないか、わかりやすいか、面白いか、流れはスムーズかなどをチェックする。
だからものすごい時間がかかるし、勇気を出して投稿したものの、いいねもコメントも付かずに撃沈。やっぱり自分はダメなんだ・・・頑張りたいけど、頑張りたくない、という思考が出来上がる。
さらにその出来事が過去の「頑張りたいけど、頑張りたくない」の出来事と結びつき、さらに「頑張りたくけど、頑張りたくない」の思考を強化します。
本当はSNSに投稿したいけど、自分にとって起こるかもしれない嫌な現実は見たくない。
潜在意識では「投稿しない方がメリットがある」と強く感じているから本当の望みを叶えてあげようと行動に移すことをストップさせます。
ただこれって第三者視点から見ると不思議じゃありませんか?
だって現実に起きたことじゃない、未来に起こるか起こらないか分からないことに心配になっているんですから。
こんな研究結果を知っていますか?
ペンシルベニア大学のボルコヴエックらの「心配事79%は実際には起こらず、16%の出来事は事前に準備を起こしていれば対処可能」
つまり「ほとんどのことは、事前に準備をしていればいざとなったときも大丈夫」95%の失敗は実際に起こる可能性は低いということです。
ではこの原因に対する具体的な解決策とは?
↓
『なぜ不安・心配になるのか?』理由を書き出す。
↓
その理由が自分は「コントロールできるか」「できないか」に分ける。
↓
「コントロールできないこと」は『なぜコントロールできないか?』『コントロールできることはあるか?』を書き出す。
↓
最後まで残った「コントロールできないこと」「自分ではどうすることもできないこと」は気にしないと『決める』
↓
最後に「不安・心配な行為をやる理由」を書き出す。
だからコントロールできないことは気にしないと決めましょう。
コントロールできることは具体的な対応策を考えて、書き出すことで不安は無くなるか、最小限にまで小さくなります。
あなたがその行為をやろうとしている根源が分かるとそもそも怖いと思っている理由が大したことじゃないと思えるようになります。
ただし、いきなり根源理由を考えようとしないでください。
そもそも何が怖いのかというあなたの中の根本原因を明確にしないと向き合うこともできず、シチュエーションを変えてなんども同じことが起こるし、モヤモヤがずーっと残ります。
「SNS投稿するのが怖い」という不安がある場合を想定した一連の流れです。
「なぜSNS投稿が怖くなるのか」「どんな不安・心配がある?」
・批判されるかも
・いいねやコメントがされないかも
・パソコンが苦手
↓
「怖い理由はコントロールできる?できない?」
・コントロールできないこと
批判やいいね、コメントされないこと
・コントロールできること
苦手なパソコンを使わない、スマホを使う
↓
「なぜコントロールできないの?」
・考え方・価値観は人それぞれだから
・人が批判することは止められない
・人はコントロールできないから
・どう思うかはその人次第だから
↓
「コントロールできることはある?」
・いいねボタンを無くす
・批判コメントは読まない
・自分の感情はコントロールできる
・内容をわかりやすくする
・科学的根拠を入れてみる
↓
「そもそもSNS投稿する理由は何か?」
・自分が開発した商品・方法を多くの人に伝えたい
・ビジネス上の認知を増やしたい
ネガティブな感情を書き出すことが脳に効果的な科学的根拠
テキサス州南メソジスト大学のペネベーカーらは、書き出すことによる感情の変化を実験しています。
参加者を①「毎日自分のネガティブな感情について書き出すグループ」、②「感情ではなく、部屋の様子など事実を書き出すグループ」に分け、毎日書き出すというワークをしてもらったのです。
この結果、「1日15分、ネガティブな感情について書き出す」ことを4日間続けると、一時的にはネガティブ感情が強まるものの、長期的にはポジティブになることが分かったのです。
人は具体的な理由・行動が目に見える形になると脳が安定して心も落ち着きを取り戻します。
テンパったときはとにかく見える化して脳を落ち着かせましょう。
まとめ|こじれた心は原因がわかれば解消できます
この記事では『頑張りたいけど、頑張りたくない』こじれた心が生まれる3つの原因と具体的な解決策を紹介しました。
こじれた心の状態を放置したままにすると「どこに自分の本音があるのか?」人は分からず苦しむようになります。
こじれた心が生まれる原因は、紹介した『3つの原因』のいずれかに該当することがほとんどです。
こじれた心を見て見ぬふりをして無理矢理自分を納得させようとするのではなく、この記事の解決策を参考にして、より良い生き方へのキッカケにしていていただけたら嬉しいです。