この記事では、脳科学的に1年間を振り返るのに効果的な方法と目標設定の正しい方法について解説していきます。
この記事を読むことで、今年1年間をスムーズに振り返り、来年に向けてあなたの最適な目標や行動プランを作れることができるようになります。
とくに振り返りとか目標設定とか無理ゲー・・・と思っているあなたにはとても参考になると思いますので、ぜひ見てみてください。
動画でも解説しています。
1年間を効果的に振り返る”3つのステップ”
- 1年間の「出来事」「感情」「ポジティブな面」を振り返る
- 1年間の目標は?達成度は「何%?」「その理由はなに?」
- もし、もう一度やり直すとしたらどうするか?
それぞれ解説していきます。
1年間の「出来事」「感情」「ポジティブな面」を振り返る
まずは出来事を振り返るときに大切なことは「事実と解釈をわけること」です。
- 事実:上司に怒られた
- 解釈:上司に怒られてイヤな気持ちになった
上司に怒られて、イヤな気持ちになる人とやってやるぞとエネルギーにする人もいます。そこには解釈という名のその人が持っている思い込みや思考、価値観、信念が隠れています。
物事を振り返るには「何があったか?」を冷静に見つめる必要があるので、事実だけを見つめていくことが必要になってきます。また、事実だけを見つめることで当時は感情的になってしまったことも、振り返ってみると「あれがあったおかげで今がある」というような多くの学びや気づきがあったりします。
そして実際に事実だけを書き出したときに仕事のことばかり、家族のことばかりになってしまう。そんな偏った出来事になる人もいます
そんな言葉があるように幸せにはバランスが必要です。
今年は全然、友達と会わなかったなとか、今年は仕事ばかりしていたなとか、今年は全然健康に気を使わなかったなとか、そんな偏った予定が多かった人はそこに気づく時間にもなります。
出来事を振り返ったあとは感情を振り返ります。あなたが年間を通じてどんな気持ち・感情になることが多かったかを考えます。
もし仕事がつまらないと感じていれば「悲しい」「イライラ」「怒り」という感情が湧いているかもしれません。プライベートが充実していたなら「楽しい」「ワクワク」そんな感情が湧いているかもしれません。
先ほどは出来事から1年間を振り返りました。感情を振り返ることですべてではありませんが、出来事をどのように自分が受け止めていたのかを知ることができます。
続いて、年間を通じて「ポジティブな面」にフォーカスします。
人は基本的にネガティブです。人が考え事や独り言をいうときはネガティブなワードであることが多いです。それには理由があって脳は生存本能、生命維持のために危ないことを避ける、危険を回避するという特性を持っているからです。
あなたはめっちゃくちゃ頑張っているのにまだまだ足りない、もっと頑張らなきゃといって自分を認めないことが多いのではないでしょうか?
だから意識して「感謝したいこと」や「できたこと」「楽しかったこと」などに振り返ります。これをすることで「わたしってめっちゃ頑張ってるじゃん」と自己肯定感・自己重要感を上げることにつながります。
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1年間の目標は?達成度は「何%」「そのパーセンテージの理由はなに?」
つぎは1年間をとおしての目標達成度を振り返ります。1年のはじめに立てた目標はなんでしたか?その目標の達成度合いを確認しましょう!
明確な目標を立てていない人も少なくとも「こんな1年にしたい」「こんなことを達成したい」という想いや願望はあったはずです。それに基づいて考えてみましょう。
1年間を終えてみて、その目標は「何パーセントくらい」達成しましたか?30%?50%?100%?「何%」でもあなたの感覚で大丈夫です。
「何%」なのか書けたら、そのパーセンテージの理由を書きましょう。
「〇〇という営業目標を完全に達成したから」「毎月、家族旅行に行けなかったから」などその理由を書きましょう。そして、なぜ目標を達成できたのか?もしくは達成できなかったのか?その要因・原因を書いてみましょう。
「そもそも目標が低かった」「仕事ばかりで家族時間を作らなかった」など理由はあなたの感じたままで大丈夫です。
最後に「もう一度やり直すとしたら」を書きます
振り返りの最後は、同じ1年をもう一度やり直すとしたらを書いていきます。
先ほど1年間の目標やその達成度合いについて振り返りをしました。もし、同じ1年をやり直すとしたらあなたはまったく同じ行動をするでしょうか?きっと何かを変えると思います。
「どんなことを変えようと思うのか?」「どんなことに後悔しているのか?」「これをやり直せたら・・・」を書き出しましょう。これを書き出すことであなたの次の年の行動がより良いものになります。
次の年の目標設定に必要な『5つのステップ』
- 1年間を通じて「どんな感情を味わいたいか?」を明確にする
- 味わいたい感情を得るために「必要な目標」を設定する
- 目標に期限をつけて「数値化・定量化」して具体的にする
- 目標を達成する「理由や目標」を明確にする
- やりたいことが実現しなかったときのマイナスイメージをする
1年間を通じて「どんな感情を味わいたいか?」を明確にする
人は「楽しい」「嬉しい」「ワクワク」「ウキウキ」などのポジティブ感情を感じているときに幸せを感じます。
つまり「幸せになりたい=ポジティブな気持ちになっていたい」ということです。
ただ「楽しい」という感情は同じでも、「楽しい」という感情が「どんな時に?どんな場所で?誰といるとき?何をしているときに?感じるか?」そしてその表現方法は人それぞれです。
あなたにとってその感情が2023年毎日感じることができたら最高じゃないですか?
だからあなたにとって「最高に幸せになれる感情」がなにかを明確にしましょう。

引用元:GRAND DESIGN LTD.(ポジテイブ組織心理学を学んでみた其の五〜成功を引き寄せる起因?!「ポジティブ感情」編〜)
味わいたい感情を得るために「必要な目標」を設定する
さきほど、あなたが最高に幸せになれるときに感じるポジティブ感情を明確にしました。では日常生活でそのポジティブ感情を感じるのは「どんな時?どんな場所?誰といる?何をしている?」ときなのかを明確にしましょう。
そして、その感情を来年24時間365日感じるために「絶対したいこと」「達成したいこと」はなんですか?味わいたい感情を元に目標を設定してみましょう。
目標に期限をつけて数値化・定量化して具体的にする
さきほど、得たい感情を元にやりたいことを明確にしました。ただし、このままではただの願望であり、行動レベルまで落とし込むことができませんので、やりたいことを実現するために「目標」として、より具体的にしていきます。
つまり、やりたいことに「いつまでに実現したいか(するか)」という期限を設けて、達成できたかどうか計測できるように「数値化・定量化」していきます。

目標を達成する「理由や目標」を明確にする
目標を具体的にしてなにをすればいいかわかるようになりました。しかし人はそれだけで行動を継続することができません。
なぜなら多くの場合、目標に命が宿っていないからです。じゃあどうしたら目標に命が宿るかというと目標を達成する「理由や目的」を明確にすることです。
- 目標を具体的にして得られる物的要素を明確にするのは「外的なモチベーション」
- 目標の理由や目的を明確にして内的充実感を得るのが「内的なモチベーション」
人は「外・内」両方のモチベーションがないと行動を継続できません。
たとえば、「営業成績があがったら10万円の臨時ボーナスを出す」と言われたら嬉しくて目標を達成しようと頑張ると思いますが、今後ボーナスがでなくなったらやる気が出なくなると思います。これが外的モチベーションだけでは行動が継続できない理由です。
もしこの方が「お客様が当社の商品を買ってくれるのがぼくの幸せです」「営業目標とか関係なく、わたしがやりたいからやっているんです」という内側にあるモチベーションが高かったら行動が継続し続けると思います。
つまり目標の理由や目的を明確にするというのは、その目標を達成することが「自分にとって」「誰かにとって」「社会にとって」どんな意味があるのか?ということを明確にするということです。
こんなふうに目標の理由や目的を明確にすると感情に振り回されず、自分はどんな行動をするべきかをつねに考えて、目標達成に向けた行動をとることができるようになります。
やりたいことが実現しなかったときのマイナスイメージをする
「外的モチベーション」に基づいた目標設定をして、「内的モチベーション」を高めるために理由・目的を明確にすれば、人は目標達成のために自然と行動したくなります。
ただ目標を設定したときはモチベーションMAXでやる気満々の状態でも、多くの人が経験しているようにモチベーションは日に日に下がっていきます。
そんなときに行動意欲をもっと×2高めるために効果的なのが「実現しなかったときのマイナスイメージをする」というものです。
つまり目標設定が達成しなかった未来の情景を頭のなかでありありとイメージして、そのときに湧き上がるであろう「悔しい」「悲しい」などのネガティブな感情を味わうというワークです。
このマイナスイメージをしっかり感じきることで「絶対に達成してやる」「あんな嫌な感情を味わいたくない」とマイナス感情を行動エネルギーに変換することができます。
最初はイメージするのが難しいかもしれないので、
そんなふうに考えるとよいと思います。
大切なことは目標達成のために「ぜっっったいにこんな気持ちを味わいたくない」「かならず達成してやるんだから」そう自分の気持ちが高まって行動意欲が湧くことです。
もしこのイメージワークをしても気持ちが高まらないのなら、ほんとうに達成したい目標設定ではなかったり、目標が高すぎる可能性がありますので、目標の見直しをしてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事では脳科学的に1年間を振り返るのに効果的な方法と目標設定の正しい方法について解説しました。
◉振り返りの『3つのステップ』
- 1年間の「出来事」「感情」「ポジティブな面」を振り返る
- 1年間の目標は?達成度は「何%?」「その理由はなに?」
- もし、もう一度やり直すとしたらどうするか?
◉目標設定『5つのステップ』
- 1年間を通じて「どんな感情を味わいたいか?」を明確にする
- 味わいたい感情を得るために「必要な目標」を設定する
- 目標に期限をつけて「数値化・定量化」して具体的にする
- 目標を達成する「理由や目標」を明確にする
- やりたいことが実現しなかったときのマイナスイメージをする
記事のなかで詳しく解説していますので、来年こそ自己実現したいという「つよい意志」を持っている人はぜひ参考にしながら振り返りと目標設定をしてみてください。
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なお、下記動画のなかでは「タイプ別に応じた目標設定のやり方」をくわしく解説しています。合わせてご視聴くだされば、さらに効果的な目標設定を立てることができますので参考にしてください。