この記事では「メンタルが弱い人は存在しない」ということをコーチング理論や脳科学的を用いて、具体的に分かりやすく解説します。
この記事を読むことでメンタルが弱い人がいるのではなく、あなたにそう思わせた人がいるということが理解できます。
よく言う本番になると本来の力が発揮できないというのは、別の理由があるということをこの記事を読むことで理解することができます。そうです、メンタルが弱い人は実は存在しないんです。
あなたはいつメンタルが弱いと決めましたか?
もしかしたら、あなた自身が「私はメンタルが弱いから」と思っているかもしれません。
でも、ひとこと断言しておくと”メンタルが弱い人は存在しません”そう思わされているだけです。
どういうことかというとメンタルが弱いと思っている人は過去に出会った人や環境によってそう思わされているだけなんです。
過去に親や先生、コーチから「お前は”メンタルが弱い”」って言われた。過去に見たテレビや漫画などで「メンタルが弱い」と言われた場面を見て、自分と同じだと感じてしまったなど。
そもそも無限の可能性を持つ、赤ちゃんが自らメンタルが弱いなんて思わないんですね。
あなたは「なぜメンタルが弱い」と信じ込むようになりましたか?
あなたは「いつ?メンタルが弱い」と決めましたか?
それは必ずあなたが成長していく過程でメンタルが弱いと思わせた人や環境があるはずなんです。
でも、大会に出場したり、試験などを受けて普段と同じような実力を出せないことは事実じゃないの?
普段の実力を出せていれば勝てるのに負けることがある。
普段の実力を出せていれば試験に合格していたはず。
それができないのは「やっぱりメンタルなんでしょ!!」そうだ、そうだ!!
確かに一理あります。世の中にはその常識があります。
ただ、そこには実力を出すには「メンタル」が何よりも重要だ、というあなたが持っている思い込みやマインドのあり方が影響している可能性もあります。
そして、あなたにそう思わせた環境や経験、人間関係があるのです。
本質的なことを言うと実力が発揮できないのはメンタルのせいじゃないんです。
ある一つのことが原因で実力が出せていないだけなんです。
実力が出せない、その真相とは・・・
実力が出せない理由、それは結論から言うと「コンフォートゾーンでないから」なんです。
どこか新しい所に出かけると、落ち着かない、セミナーに行くと落ち着かない、大きな買い物をするとこんなに大金を使って大丈夫かなと不安になる。
それは自分が心地よい範囲の外(コンフォートゾーンの外)だから起こる反応。
あなたもよく聞いたことがあると思いますが、人間には自らを守るために”ホメオスタシス”という”現状を保とうとする機能(恒常性維持機能)”が備わっています
いつも自分が行く場所、いつも使う金額。行ったことがない環境や知らない人に会ったり、大歓声の試合会場、ブーイングだらけのアウェイの試合など。
あなたにとって居心地が良くない環境、つまりコンフォートゾーンの外に出るとホメオスタシスの機能で脳は全力であなたを元の状態に戻そうとしてきます。
脳はエネルギーを使うことを極端に嫌います。なぜなら、極論を言うとエネルギーを使うことは生命に危険を伴う行為だからです。脳はあくまでご主人様であるあなたの生命を守ろうとします。
今までやったことがない経験や行動を起こすために、エネルギーを消耗することにものすごく抵抗して、そっちに行くのはやめなさいと必死に食い止めようとします。
3日坊主など習慣化が難しいのはこの脳の機能のためです。
人が習慣化するためには20日間が必要だと言われています。
脳を変えるには6ヶ月の期間が必要という話も聞きます。
それほどまでに現状を維持させようとする脳の機能は強力です。
コンフォートゾーンの外にいると人は気持ち悪くなったり、居心地が悪くなったり、自分の能力を十分に発揮することができなくなります。
スポーツ選手でもホームより相手方サポーターが沢山いるアウェイに行くとパフォーマンスが低下します。
コンフォートゾーンは、生命を維持するために必要な機能ですが、ときに行動をストップさせる厄介なもの。
”メンタルが弱い”の真相・・・それはただ単にその場所がコンフォートゾーンではなかったからです。
実力が発揮できなかった理由は、あなたのメンタルの問題ではないんです。
じゃあ、コンフォートゾーンの外にいるときにどうすれば実力を発揮できるようになるのか?
自分が持っている能力を最大限活用できるのか?結論から言います。
どういうことかと言うとあなたが受験生だとします。
センター試験を受験するのに初めて行く会場では慣れなくて緊張して実力が発揮できないと思いませんか?
それは、あなたが慣れない場所でコンフォートゾーンの外だと感じているからなんです。
だったら、その空気感や雰囲気を日常だと思えるほど何度もその場所を訪れて慣れてしまえば、コンフォートゾーンの外だったものが、自分にとって”コンフォートゾーン”になります
私で言えば、狭い取調室で犯人と二人っきりで事情聴取する取調べはとても緊張して、初めのうちは上手く話せませんでした。
でも何度も同じことを繰り返していくうちに取調べが慣れて、それが普通のこと、つまりコンフォートゾーンになりました
初めてやることを躊躇してしまうのは人間に備わっているホメオスタシスのせいだとお伝えしました。
どんな人にも初めてがあります。そこで行動できないと躊躇するのはあなたのせいではなく、現状維持が大好きな脳の仕組みのせいです。
あなたのことを大切に思っている脳の仕組みです。
コンフォートゾーンにするために必要なこと、それは・・・
例えば受験生で当日ではないと会場に行けない場合、コンフォートゾーンの外をコンフォートゾーンにするにはどうすればよいだろう?
本番当日の様子、空気感、環境、感情を臨場感高く、とことんリアリティを持って目をつぶると、いま自分がそこにいるかのようにイメージするんです。
脳は現実とイメージを区別できません。
イメージがリアルであれば、あるほど、それが現実だと感じてそれを体感しているように勘違いをします。
ある選択肢があった場合に、より現実だと感じる方を脳は選択します。
それを繰り返すことによって自分にとってコンフォートゾーンの外だった現実が自分にとってコンフォートゾーンになります。
webで会場の映像を探したり、YouTubeを見たりしてとことんイメージを膨らませる、リアリティを追求することが非常に重要です。
アスリートの方が練習は本番のように本番は練習のようにと言っていることを聞いたことがありますが、試合自体がコンフォートゾーンの外にならないようにするためだと、コーチングの勉強をして知りました。
まとめ|メンタルが弱い人は存在しない
この記事では、コーチング理論や脳科学に基づいた視点から”メンタルが弱い人”は存在しないということを解説しました。
この記事を読んだことでメンタルが弱い人は存在せず、
- メンタルが弱いとあなたに刷り込んだ犯人がいる
- 実力を発揮するためにはコンフォートゾーンが大きく関係している
ということが分かったと思います。
”メンタルが弱い”などのマインドを持っている人がセルフコーチングで改善していくのはなかなか難しいし、自分ひとりではそもそも、このマインドに気が付かないものです。
イメージトレーニングをしても正しいやり方なのか分からないからなんかモヤモヤ。
やはり第三者にパーソナルコーチングをしてもらい、マインドを改善していくのが時間的にも効果的にも一番の近道です。