完璧主義には2タイプが存在する。あなたはどちらのタイプ?

はじめに|完璧主義は2タイプいる

「しっかりしなきゃ」となんとなく生きづらさを感じてませんか?その生きづらさは「完璧にしなければいけない」という完璧主義からきているかもしれません。

コーチとして日々セッションを重ねる中で、僕のセッションを申し込んで下さる方は「責任感からしっかりしなきゃ」と完璧主義になってしまう方、無自覚で完璧主義を抱えているが故に行動したいのになぜか行動できない、という矛盾を抱えている方がいることに気が付きました。

そんな方々の完璧主義のタイプを分析した結果、完璧主義には「行動しまくる人(純粋な完璧主義)」と「行動できなくなる人(隠れ完璧主義)」の2タイプがいることが分かりました。

動画解説はこちら

完璧主義者の「2タイプ」とは?

「純粋な完璧主義タイプ」
完璧なものを作りたい、これじゃあ評価されないと、
行動をしまくる人
「隠れ完璧主義タイプ」
完璧なものを作りたいけど、まわりの評価が気になって、逆に
行動できなくなる人
「純粋な完璧主義」は、頑張ることで自分が実績を出し、評価をされてきたから「頑張る以外」の選択肢がなく止まれなくなる。止まったら自分じゃなくなると思い込んでいます。

頑張ることで今まで得られていたもの。例えば「評価」「感謝」などが「頑張らないこと」で得られなくなるという恐れがあります。そして「頑張ること=素晴らしい、美徳」という強い結びつきが脳内構造で出来上がっている可能性があります。

「隠れ完璧主義」は、完璧なものを作らないと人に評価されない。または、評価されなかったらどうしようという、まだ現実化していない未来に恐れて行動できなくなるタイプです。

このタイプの人は「行動したいんだけど、なぜか動けない」と違うことに時間を取られて本当にやりたいことを実行できていないことが多い。

なぜなら、完璧なものを作り上げないと評価されないという恐れがあるからです。

オーストリアの精神科医ジークムント・フロイトが発見した「無意識」という領域。隠れ完璧主義タイプは、この「無意識」レベルで恐れを回避するために「じゃあ行動しない方がメリットがある」という脳内構造になっています。

「人間はどんな行動も自分のメリットに基づいて行動する」というNLP(神経言語プログラミング)でも言われる、人間心理を持っています。

隠れ完璧主義タイプは行動しなければ、「悪口」や「評価されない」などの恐ろしい現実が自分に来ないというメリット(思い込み)が自分の中にあります。

2タイプの完璧主義が持っている共通点

「純粋な完璧主義」&「隠れ完璧主義」両方のタイプが持っている無意識レベルでの共通点は「無価値感」&「高すぎる完成度・目標設定」です。

無価値観とは「自分には価値がない」という思考やマインドです。

「自分には価値がない」と思われることに対する「怖い、心配、不安」というネガティブな感情や思い込みです。

完璧主義の人は、絶対に「自分に価値がない」と思わせる訳にはいかない、と思い込んでいます。

純粋な完璧主義の人は「この完成度では、人は絶対に納得しない」「もっと、もっと完璧なもの」と考えて、高すぎる完成度や目標を定めて自分自身を追い込みます。

逆に「隠れ完璧主義」は「高すぎる完成度や目標」を頭の中に空想したり、すごい誰かと比較して、自分にはそんな完璧なものは作れないと不安になって、行動がストップします。

完璧主義マインドが生まれる理由

完璧にしなくてはいけないというマインドや思い込みは、幼少期や何かしらのライフイベント(就職、結婚、出産など)によって脳の中に形成された可能性があります。

なぜなら生まれたばかりの赤ちゃんは挑戦・好奇心にあふれているからです。赤ちゃんが無価値観を持った状態で生まれてはきません。

だから、完璧主義はあなたの内側から湧き出たものではなく外側から植え付けられたものです。あなた自身が悪いわけではありません

完璧主義が100%悪いとはいいません。その完璧主義は、あなたの人生を助けてきてくれた価値観だからです。

その価値観を持ってきたからあなたは今まで素晴らしい成果を出してきたからです。

小さなミスや失敗に気がつき、改善してさらにより良いものを作り上げることができてきたからです。

完璧主義を手放す方法

もしあなたが頑張りすぎている、行動できないと感じていて、自分の人生から完璧主義を手放したい!そう感じているなら試して欲しいことが”2つ”あります。

その1「問いかける」

「なぜ、それをやっているのか?」の理由をあなた自身に問いかけて下さい。

自分が一人で頑張らなきゃいけないことなのか?無理してまでもやらなければいけないことなのか?これをやることであなたが本当に得たかったことは何なのか?を問いかけることでふと立ち止まり、客観的に自分自身を見つめることができます。

自分自身を見つめることによって、多面的にやるべきことを見ることができるようになります。多面的に見ることによって成果を出すための選択肢(人に頼む、システムで自動化するなど)を増やしたり、思いつくことができます。

脳は問題に気がつくことによって、問題が問題ではなくなるという性質を持っています。なぜ、頑張らないといけないのか?気がつくことによって「本質的な問題」にも気がつくことができます。

その2「自分を許す」

無価値感を克服するもう1つの方法は「自分を許す」ということです。

完璧な人間など世の中にはいません。得意不得意、できる・できないは人によって存在します。だから出来ない自分、ダメな自分を許してあげてください

完璧主義の人はとにかくダメな自分、出来ない自分が嫌いだったり、許せません。そんな自分がいてもいい。出来ないことは人に頼る、ということを自分に許してあげてください。

具体的に言うと企画を出したり、商品作りをするときは「自分にとって30%の完成度のもの」を出して、少しづつブラッシュアップしていくという意識を持つということです。

AppleやGoogleなど超一流企業ほどスマホ用のOSなどをアップデートする際は、完璧なものではなく、ある程度まで作ったものを世の中に出し、実際にユーザーに使ってもらいながら動作や不具合などを検証し、ブラッシュアップするというアプローチをとっています。

僕は完璧主義な人を助けたい

僕が完璧主義について記事を書いているには理由があります。それは僕自身が完璧主義だったからです。僕は幼少期から無価値観を感じながら生きてきました。

自分が好きじゃなかったし、自信もありませんでした。幼少期の家庭環境、中学時代のいじめ、両親の離婚、コミュニケーション障害。「自分は生まれない方がよかった」そう思ったこともありました。

頑張りすぎは、心と体を疲弊させます。刑事時代に頑張りすぎたとき熱を出したり、吐いたりしていました。そんな自分をメンタルが弱い、自己管理がなっていないと責めました。

そんな僕も17年間、刑事として3,000人以上を取り調べてきました。人間は、誰でも絶対に変われます!

完璧主義な人の完成度・目標は「高すぎる」のです。だから、自分のことを許してあげてください。

ただ、お話ししたノウハウは表面的な解決策であって根本的な解決策にならない可能性があります。一時的な解決策では、「完璧にしなくて」という想いが何度も襲ってきます。なぜなら、あなたの中に染み付いた習慣や思考は長年あなたを守ってきたからです

まとめ|完璧主義は2タイプいる

この記事では完璧主義には「純粋な完璧主義」と「隠れ完璧主義」がいるといういことをお伝えしました。

行動しまくる人だけが完璧主義に見えますが、実は完璧主義がゆえに行動できなくなる人も存在するということが分かったと思います。

完璧主義の2タイプを手放す効果的な方法は「自分に問いかける」「自分を許す」というアプローチです。

本記事を読んで、自分にも当てはまると感じた場合はぜひ試してみてください。

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