この記事では、セミナージプシーが生まれる原因となりやすい人の特徴、改善するために必要なポイントを紹介します。
セミナージプシーって何?と思っている人から、セミナージプシーを抜け出したいと考えている人まで参考になると思いますのでぜひ読んでみてください。
またセミナーだけに限らず、色んな人のセッションを受け続けてしまう人(セッションジプシー)にも必見です。
セミナージプシーとは?
自覚・無自覚に関わらず、受講する目的があいまい、または自分のモチベーションを上げることだけを目的としてセミナー参加を繰り返している人(依存している人)を指します。
セミナージプシーにかかっている人は「学びがありました!」「気付きがたくさんありました!」という自らの発見にテンションが上がったり、その場の心地よさだけに満足して現実は何も変わらず、そしてまた別のセミナーに解決策を求めて彷徨いつづけます。
もちろん世の中には素晴らしいセミナーがたくさんありますし、セミナーに参加すること自体が悪いことではありません。
ただ「この人に会ってみたい!」「面白い出会いがありそう」など目的意識もなく、参加している人はセミナージプシーの黄色信号が点滅しています。
堀江貴文さんも著書で「リアルで会った方が質のよい情報が得られるのは幻想だ。その人のブログやメルマガを見ていれば情報は取れる」と話しています。たしかにいまは調べようと思えば有料級の情報がネット上に公開されています。
セミナー代金、会場へ行くまでにかかった時間などと比べて、得られる成果の費用対効果は本当に高いのか?考える必要があります。
セミナージプシーになりやすい人の特徴は?
- 自分に自信がなく、人に答えを求めやすい
- 常に学んでいないと不安になる
- 学んでいる自分に満足(学ぶことが目的)
- 現状に強い不満を持っている
- 自分以外の人を心の中で馬鹿にしている
- 楽で簡単な方法をつねに探している
- 口だけで行動しない
- 気持ちの昂揚感を味わいたい
- 成果ではなく感情にフォーカスする
- 「自分には合わなかった、本当の自分は他にもある」が口クセ
セミナージプシーになりやすい人は、主体的にものごとを考えて行動しない、感情的に行動して第三者に答えを求める傾向にあります。わからないことは人に聞いて解決することは確かに大切です。ただ「嬉しい」「苦しい」などの感情で行動しすぎると自分が本当に大切にしたいものはなにか?を見失ってしまう可能性があります。
また「完ぺき主義」「頑張り屋さん」「欠乏意識が強い」「孤独感を感じたくない」「未来に対する心配や不安が強い」などを持つ人もセミナージプシーになりやすい傾向にあるので注意が必要です。
✔︎ 自己承認を満たすためだけに参加していないか?
✔︎ 自分には足りないという感覚に支配されていないか?
✔︎ 本当に必要なものが明確になっているか?
✔︎ 誰かと繋がることだけが目的になっていないか?
✔︎ 「セミナーに参加しているという行動」が成長している気にさせていないか?
偉そうに話している僕ですが、起業前はセミナージプシー・セッションジプシーになっていました。
多い時は1ヶ月に1回以上、セミナーや誰かのセッションを受けていました。
いま考えてみると「起業しても大丈夫だろうか?」「どうすれば成功できるだろうか?」不安で不安でしょうがなかったんです。
ネガティブ感情に捉われていると人はだれかに依存しやすくなる。そのネガティブ感情を解消したくて、必要かどうかをよく考えずにすぐにお金を使ってしまうと経験上感じています。
大切なのは自分が抱えている問題・課題を見える化することです。
セミナーに行ったり、セッションを受けると「君ならやれる」「君はすごい」など前向きな言葉をたくさんもらえるし、前向きな人との出会いがたくさんあります。
こんな環境にずっと囲まれていたい。ここには自分の居場所がある。ものすごいテンションやモチベーションが上がる。でも数日後には上がったモチベーションが必ず下がる。
その状態が嫌だからまたセミナーなどに行く。まさにジプシーでした。
1年くらい、セミナージプシーだったと自覚しています。ある日、ハッと気がつきました。
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セミナージプシーにならないために必要なこと
本当にそのセミナーに行く必要があるか考える
あるセミナーを見た時「面白そう」「行ってみたい」という感情が芽生えるのは悪いことではありません。
大切なのは感情だけで判断しすぎずに、何を解決したいのか?なぜ行く必要があるのか?を考えること。
セミナーには3,000円〜数万円の費用がかかります。お金を使っている以上、その金額に見合う費用対効果を考えることは重要です。そして大切な「時間」という資源をそのセミナーに投資していることを忘れてはいけません。
本を読んでも同じ内容を学べる可能性があります。リアルだからこそ得られる非言語情報や深く学べること、知り合える仲間、集中できる環境を否定はしません。
zoomだと他のことに気が散って集中できなかったり、遊んでしまったりすることもあります。
あるセミナーに参加しようと思った時はすぐに申し込まず、次のチェックポイントすべてに自分がちゃんと答えられるかチェックしましょう。
明確な答えが自分の中で出せないときはセミナーに参加しても良い成果は得られません。
- なぜそのセミナーに行く必要があるのか?
- そのセミナーに行くことで課題や問題、悩みは解決できるのか?
- セミナー後、どんな状態になったら費用対効果が高いと言えるか?
セミナーで質問する内容を事前に考える(必ず講師に質問すると決める)
セミナーに参加するメリットは講師に質問できることです。これが全てだと僕は思います。
だからチャンスがあったら質問すると決めて会場に行ってください。
「質問できたらしようかな」では100%質問しません。
質問は恥ずかしいかもしれません。変な質問していると思われたらどうしようとか。笑われたらどうしようとか。ただセミナーの会場であなたを知っている人はほとんどいません。
そして、そもそもセミナーに行くのはあなたが抱えている問題解決のためです。
自分が悩んでいることを明確にし、色々と学んだけどこれが解消できなかった。この講師ならきっとその解決策がわかるに違いない。この講師ならどんな判断をするか、行動をするかを知りたい。そのヒントを得たい。そう思ったからあなたはそのセミナーに参加したはず。
だから事前に何を質問するかを考えてください。僕もセミナーに行く時は事前に必ず質問を考えて、可能な限り最前列に座って、「質問がある人」というアナウンスと同時に手を挙げていました。
じゃあどんな質問をすればいいのか?僕が使っているテンプレートを紹介します。
2 自分が得たい最高の未来像を明確にする。3「悩み・問題・課題」を解消して、「最高の未来」を得るために「講師はどんな行動を取るのか」【悩み、問題、課題】+【自分が取り組んできた行動】+【講師ならどうするか】を組み合わせれば質問は完成します。
僕が刑事時代に本田健さんのセミナーで質問したことを例に挙げます。
まとめ
この記事では「セミナージプシー(セッションジプシー)」になってしまう原因や対策法についてセミナージプシーだった僕の経験を踏まえて解説しました。
セミナージプシーにならないために必要なポイント
- セミナーに参加する理由・目的を明確にすること
- セミナーに行ったら必ず講師に質問して問題解決すること
セミナーやセッション自体が悪いわけではありません。目的もなく、感情的な心地よさだけを求めるジプシーになることは時間もお金ももったいないことです。
費用対効果を考え、問題解決のためにセミナーなどを効果的に活用し、より良い人生にしましょう。