【書評・要約】あなたの強みを知る、1つの方法。あなたの知らない、あなたの強み

この記事では、あなたの強みを客観的に知るための1冊「あなたの知らない、あなたの強み/古野俊幸著」を紹介します。

本書は僕も大好きな大人気コミック「宇宙兄弟」を題材にして、人の個性を科学的に分析する「FFS理論」を用いながら、自分の個性を知り(自己理解)、他者の個性への理解(他者理解)を深め、個性の活かし方を知ることができる1冊です。

この記事を読むことで、「あなたの知らない、あなたの強み」にはどんなことが書かれているのか?どんな理論を使っているのか?本書で私の強みも見つかるのか?強みを知ることは職場などにおける人間関係の改善に繋がることが分かりますのでぜひ参考にしてください。

コロナ時代、自分を知りたい人が爆発的に増える

自分の才能や強み、傾向を知るための自己分析・自己理解に関する書籍がここ数年で増えました。コロナ禍でオンライン化が進んだこともその一因になっていると考えられます。

なぜならコロナをきっかけに自分が本当に大切にしているコト、モノはなんだろう?と自らの生き方や働き方を真剣に考える人、自由な生き方について考える人が増えたからです。

こんなデータがあります。

woman smartライフスタイル「コロナで人生が激変 幸せな生き方のニューノーマル」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO67568430S0A221C2000000/

移住したい人と受け入れる地域をマッチングするサイト「SMOUT」の2020年4月の新規登録者は約600人だったが、7月には約1800人に急増。

20~30代が7割を占め、女性は4割。日経WOMAN公式サイトで2020年8月に実施したアンケート(有効回答数455)で、働き方や暮らし方の価値観が変わった人は、約6割。

在宅勤務が中心になった、飲み会や旅行などの生活スタイルや趣味に制限が生まれたなど、環境が変化した人にほどこうした傾向が見られる。

コロナが収束しても、世界がコロナ前に戻ることはありません。専門家や成功者と呼ばれる人たちは”コロナ前・コロナ後と世界は区分けされるようになる”と発言しています。

これからの生き方や働き方を考えた時に一番気になるのは「自分にはどんな強みや才能があるのだろう?」「自分が本当にやりたいことはなんだろう?」「自分らしい生き方とはなんだろう?」ということだと思います。

自分の才能や強みを知り、自分の特性を生かした働き方ができれば、楽をして(サボるという意味ではない)お金を稼ぐことができて、人生の充実度も高まります。

でも自分で自分を客観視することは難しく、自分史を棚卸しするにも時間と労力を要して、正直しんどいですよね。そんな悩みを持つあなたが自分自身を簡単に知り、自分の強みを客観的に知るツールの1つとして「あなたの知らない、あなたの強み/古野俊幸著」を紹介します。

1章 自己理解 あなたの強みの活かし方

2章 他者理解 上司を味方につける方法

3章 組織理解 目指すべきリーダー像

あなたの知らない、あなたの強み

「FFS理論」とは?

初めて聞く人もきっと多いはず。僕も本書を通じて、初めて知りました。

本書のまえがきにこうあります。

成功した人たちには、共通点があります。「自分の特性を理解し、強みを生かし、弱みは仲間と補完している」ということです。

「小林惠智さん」という博士がストレス理論をベースに研究した個性に影響を与える因子を計量化しましたが、それがFFS理論です。

環境や刺激に対する感じ方や捉え方は人それぞれ違います。広い部屋もある人にとっては快いけど、ある人にとっては広すぎると落ち着かない。その感じ方や捉え方の特性である個性に影響を与える因子は、5つあります。

①凝縮性
固定・強化させようとする力の源泉となる因子(文字どおり自らの考えを固めようとする力)
口癖「これ、当然すべきだよね?」

②受容性
外部を受け容れようとする力の源泉となる因子(無条件に受け容れる力)
口癖「なるほど!分かる、分かる」

③弁別性
相反する二律にはっきりと分けようとする力の源泉となる因子(白黒をはっきりさせる力)
口癖「それってこういうこと?」

④拡散性
飛び散っていこうとする力の源泉となる因子(飛び出していこうとする力)
口癖「まぁいいや、とりあえずやろう」

⑤保全性
維持するために工夫改善していく力の源泉となる因子(維持しながら積み上げる力)
口癖「安全かどうか、まず確認しよう」

この5つの因子を数値化することでその人の個性が分かるという理論で、本書にも書かれていますが、ソニーやホンダ、LINEなど一流会社がFFS理論を採用し、自己理解や他者理解に役立てていると解説しています。

本書には、FFS診断をWebで1回実施できる特典が付いています。

その診断結果に基づき、自分が「宇宙兄弟」で言うところのどのキャラクターに近いのか?を知ることができます。それぞれのキャラの因子の特徴については、本書では詳しく解説されています。

宇宙兄弟とは?
小山宙哉による講談社モーニング』にて2008年から連載されている宇宙を題材にした漫画※登場するキャラクターがどれも非常に個性的で魅力的。どんな困難も乗り越えようとする姿に勇気や感動をもらえます。困難を乗り越えようとしたり、人を奮い立たせるシーンで登場人物が語る名言がどれも本当にカッコイイです。

5つの因子に良い、悪いはなく、その因子が自身の思考行動パターンにどんな影響を与えるのかを把握することが目的です。

つまり、自分が見えてる世界と他人が見えてる世界は違うことを客観的に知ることができます。

だから、本書の診断を受験することでパートナーシップとの関係性や上司部下との関係性などの改善につながります。

本書の優れているところは、自分の特性を知ることで他人との関わり方を変えるきっかけになることです。例えば、言うことを聞かないと思っている部下に対しても、部下が悪かったのではなく、あなたが悪かった訳でもなく、ただ特性が違うだけだったんだと言うことに気がつきます。

誰もが個性的で素晴らしいことを表してくれた、宇宙兄弟の主人公「南波六太」のこの言葉がとても好きです。

グーみたいな奴がいて、チョキみたいな奴もいて、パーみたいな奴もいる
誰が一番強いか、答えを知ってる奴いるか?

元刑事の「FFS診断」診断結果

本書に付属された特典の案内に従って、質問に答えるだけで「FFS診断」の結果はすぐに判明します。私が診断を受けた結果、判明した宇宙兄弟のキャラクターは「ブライアン・ジェイ」でした。

診断結果に基づいた「口癖や日頃の言動」はまさに僕が日頃から思っていることだったので、「FFS理論」の精度の高さを感じました。それぞれの因子には得意なこと、苦手なこと。メリット・デメリットが存在します。

5つの因子のうち、私の強い因子は「①凝縮性 ②弁別性 ③拡散性」でした。

個々のタイプ(因子)別に見た、上司・部下のひとつの例ですが、拡散性の高い上司は、自分が自由にやりたいタイプなので、部下に対しても、良かれと思って、自由にやっていいよという指示を出す。

もし「保全性」の高い部下に対してそれをやってしまうと強いストレスを与えてしまいます。

日本の社会で多数派の「受容・保全」タイプにとって、異質な上司として巡り会う確率が一番高いのが「拡散性」の高い上司とのこと・・・。

刑事時代、「好きなようにやってみな」と部下にはよく言ってました。それが私にとって当たり前で心地の良い状態だからです。しかし、タイプが違う人にとってはストレスになってしまいます。

つまり、自分が見えている世界だけが現実の世界ではないと言うことです。

「拡散・上司」が「保全・部下」を指導するときに注意すべきことが本書には解説されています。

  • 部下を不安させないためにステップごとに「何をするか」「どれくらいかかるか」を示す。
  • 先を見通せる状態にしておくことで部下を安心させる。
  • 不安で立ち止まった時は、急かすのではなく、本人が自信を持てるまで同じことを繰り返し体験させると良い。
  • 負荷を少しづつ与えることが重要である。

まとめ|強みを知ることは人間関係の改善につながる

もし、上司や部下とのコミュニケーションがうまく行ってないと悩んでいるならそもそもその人たちとタイプが合っていないのかもしれません。

自分のタイプを把握し、相手のタイプごとにコミュニケーションを変えれば、劇的に人間関係が改善するかもしれません

自分はどんな人間なのだろう?どんなコミュニケーションを取ることで、円滑な人間関係を構築できるだろう?本書に紹介されている「FFS理論」による自分のタイプを知り、本書の解説を読むことで多くのヒントを得ることができます。

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