ぼくは「完ぺき主義・ガマンしすぎる・頑張りすぎる長女気質な女性」に対してコーチングさせていただくことが多いのですが、クライアントさまとセッションをしていて「やりたいことがわからない」という相談が多いです。
この記事ではぼくがセッションでクライアントさまに実際にやりたいことを見つけていただくためにお伝えしている具体的な方法について解説していきます。
これからお伝えする「3つのステップ」を実際にやっていただくことで「本当にやりたいことが見つかるキッカケ」になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
本当にやりたいことをみつける「3ステップ」
ほんとうにやりたいことを見つける”3ステップ”はつぎのとおりです。
- 「できる、できない」で考えない。
- 自分史を丁寧に振り返る
- 人よりさきに自分を満たす
クライアントさまとセッションしていると「やりたいことがわからない」「ほんとうはどうしたいのか?わからなくなった」そんな声を聞きます。
たしかにそんなことってありますし、その気持ちはめっちゃよくわかります。ぼくも起業前によくそうなりました・・・。
ただ、よくよく話を聞いていくと「いや、めっちゃやりたいことあるやん!!」「自分で分かってるやん」ってなることがほとんどです。
それで、やりたいことを見つけるときに絶対に注意しなきゃいけない「混ぜるな、危険」みたいな”1つのポイント”があります。それが・・・
ステップ①「できる・できない」で考えない。
「できる、できないで考えない」ってものすごく重要です。
あるクライアントさんの事例を挙げますね。そのクライアントさんはある資格をとるために、一生懸命勉強を頑張っていました。
そして、せっかく頑張ってその資格を取るんだから、その資格を活かしたことをやらなきゃいけない。そう思っていたんですよね。
つまり、その資格を活かせる(できる)範囲でやりたいことを探していたんです。
たしかにその視点って大事なんですけど、その視点で考えるとそもそものスタートラインがめっちゃ狭い、制限されていた状態でやりたいことを探してしまうってわかりますか?
また、自分ができることってなんだろう?どうすれば自分の持っているものを活かせるだろう?そこにフォーカスを当ててしまうんです。
よく強みを生かすとか、才能を活かすという言葉を聞くと思うんですけど、「自分ができること、持っているもの」から自分のやりたいことを見つけようとすると100%やりたいこと迷子になります。ぼくが起業を考えていたときにやりたいこと迷子になったのはこれが100%原因です。
元刑事ができることってなんだろう?自分の強みってなんだろう?
そんなことばっかり考えていたからです。そして、元刑事にできることなんてないよな・・・と落ち込む。まさに悪循環のループでした。
実体験や100人以上(200時間以上)のセッションをしてわかったことは、ほんとうにやりたいことって「いまの自分には無理かも、でもやってみたい」のなかに隠れています。
例えば、警察官が犯人を捕まえられるか、捕まえられないかで捜査するかが決められたらイヤですよね?
捕まえられるから捜査する。捕まえられないから何もしない。「いやいや、仕事しろよ!」と思いますよねww
被害者の立場だったらいいますよね。それと同じでやりたいことを見つけるときは「やりたいか・やりたくないか」「できるか・できないか」この2つは絶対に一緒に考えちゃダメなんです!「混ぜるな、危険」です!
まずは「できる・できない」を考えずに実現できるかどうかわからないけど、わたしがほんとうにやりたいことはなにかな?
「もし、そんな未来が実現したらわたし幸せ!!」そんな視点で考えてみてください。そして、やってみたいが見つかったら「そこに自分が使える強みってないかな?」そうやって強みを使うと良いです。
ぼくは「女性がほんとうにやりたいことを見つけるコーチをしたい」と思いました。そこで元刑事の強みを活かすのに「3,000人以上を取り調べた」という強みを使ったという感じです。もしぼくが「3,000人を取り調べた経験」を活かすにはどうしたらいいだろう?と考えたら、もっと可能性が狭まっていたと思います。
そしてやりたいことを見つけるのに重要なことなんですが、冒頭でもお話ししたように人は大体自分のやりたいことがわかっています。でも・・・
- ほんとうにできるかな・・・
- たぶん、実現できないかも・・・
- 自分がやらなくても・・・
そうやって自分を否定するような言葉がけを自分にして自分の可能性を狭めています。
だから、もうひとつ大切なことは「自分を責めるような声かけをしないこと」です。
だって、もしあなたが親友から「やりたいことがあるんだけどわたしには無理だよね・・・」「わたしなんて全然能力もないし・・・」そんな相談をされたらどんな声かけをしますか?
「あなたならぜったいに大丈夫」「イケるって!やりたいことやろうよ!!」「能力がないなら勉強して学べばいいじゃん!」そうやって心からの応援をしませんか?
だったらそれを自分にもしませんか?ぼくはこれを「ベストフレンドアプローチ」と呼んでいるんですが、親友に声かけするように自分にも声かけをしてください
- 「大丈夫だよ!」
- 「あなたなら絶対にできる!」
- 「わからないことは学ぼう!」
そう自分に対して勇気づけをしてあげてください。もし自分を責めるような言葉がつい出てしまったときはこう考えてください!いまの言葉「自分にとって大切な人にも言うかな?」って。「うん、きっと言わない」そう思ったら言うのを止めて、大切な人にいう言葉を自分に対しても言ってあげましょう。
自分に対する「声かけの質が人生の質」です。
ということで
ステップ①をまとめると、やりたいことを見つけるときは
- 「できる・できないか」で考えずに「やりたいか・どうか」で考える。
- 実現不可能だと思えることでも自分に対して「勇気づけとなるような声かけをする」こと
この2点が大切です。
人間には可能性しかありません。未来のことはだれにもわかりません。
元々すばらしいあなたにはどんな未来も選べる選択肢があります
そしてどんな未来を選択するかはすべてあなたの意志にかかっています。
ステップ②:自分史を丁寧に振り返ること
では次のステップ②は「自分史を丁寧に振り返ること」です。本当にやりたいことはどうやって見つけていけばいいのか?を具体的にお伝えしていきます。
ぼくは起業前、自分の才能や強みを見つけたいと思って、それらが見つかる高額講座に通いました。また、様々な本や教材などを購入して勉強しました。
やっぱり自分の才能を活かした仕事がしたいと思ったし、才能を活かせばラクに簡単にお金が稼げると思ったからです。
今になってわかるんですけどその考え方自体が間違っていました。なぜなら才能は見つけることが大切なのではなく、磨くことが大切だからです。だから磨くために見つける必要があるということです。
どんな成功者も才能を活かしている超一流の人たちも才能に気づいて磨いてきたから成功を手にしています。
そして何より磨くために必要なことは自分がその才能を持っているという「あぁ、やっぱりそれなのね!」そんな腑に落ち感がなによりも大切です。
たとえば、あなたには絵描きの才能があります。だから、これからは絵だけを描けば、お金になりますよ!
そういわれたらどうですか?「嬉しい・・・けどさ、信じられない・・・」そう思いませんか?ぼくは思います・・・。もっと良い才能くださいってなる笑
なんでやりたいことの見つけ方なのに才能の話をするかというとこの2つには深い関連性があるからです
あなたが意識するかしないかに関わらず、あなたの人生で時間とお金をかけたものがあなたの才能として磨かれた可能性が高いです。
そして、時間とお金をかけたことはあなたが「ほんとうにやりたいこと」である可能性も高いからです。
ちょっとだけ才能の話をしますが、じつは才能には2種類あります。(厳密には3つですが、今回は説明を省きます)
- 生まれ持った才能(先天性)
- 生きていく中で磨かれた才能(後天性)
2つの才能ともに自分史を丁寧に深掘りすることで必ず見えてきます。ぼくのセッションでもクライアントさまに自分史を書き出していただき、時間をかけて自分史をプロファイリング(分析)していきます。
自分で自分史を深掘りしても見えないことも人を通すとみえてくることがたくさんあります。
とくにぼくが人の自分史を分析するとその方の人生のテーマや繰り返しているパターン、その人の才能や強み、マインドブロックや大切にしている価値観(コア・バリュー)、人生でほんとうにやりたいことなどを見つけることができます。
この記事を読んでくださっているあなたに自分史を客観的に深掘りするポイントをお伝えすると幼少期から
- 自分が好きだったこと
- よくやっていたこと
- 成功や失敗からどんなことを学んだか?
- 今でもよく覚えている出来事があるなら、その理由はなぜか?
- もしそれがイヤな出来事だったなら「ほんとうはどうしたかったか?どうしてほしかったか?」
- 人生で繰り返しているパターンはないか?
- 人生で時と場所は変わってもやっていることは同じなことはないか?
- どんな感情になることが多いか?
などを深掘りすると見えてくるものがあります。
例えば、ぼくでいうと、幼少期、最強の泥団子をつくることが大好きでした。学生時代になると、「ダービースタリオン」などの育成ゲームにハマりました。大人になるとスポ根漫画や自己啓発系などの読書にハマりました。一見するとこの3つの出来事に関連性はないように思いますが、実は関連性があって、すべて「挑戦」というキーワードでつながっています。
このように複数の出来事に共通点はないか?なぜこれにハマっていたんだろう?好きだったんだろう?なんでこれは嫌いだったんだろう?そんなことを分析していくといいです。
そして自分史を深掘りして本当にやりたいことを見つけるために、大切なキーワードが1つあるのでそれをお伝えします。
ぼくは最強の泥団子をつくるために何度も泥団子を壊しました。育成ゲームではなんども負けてゲームオーバーになりました漫画や読書もいくら読んでも飽きませんでした。単純に楽しかったんですよね。
ほんとうにやりたいことをしているとき、今度はこうしようという改善にフォーカスが当たって失敗すらもたのしい、むしろ失敗という概念がなくなります。
本当にやりたいことを見つけるためには自分史の棚卸しに挑戦してみてください。
ひとりでムリーってなる人は、人に頼ってみるといいと思います。
ステップ③:人よりさきに自分を満たす
ほんとうにやりたいことを見つけるために大切なこと。それは「人よりさきに自分をまずは満たす」ことが大切です。
ぼくのセッションを受ける方で「やりたいことを見つけたい」「やりたいことがわからない」「プロファイリングしてほしい」そうおっしゃる方が多いです。
それでよくよく話を聞いていくと結構な確率で出てくる言葉が「人になにかをしてあげたい」「人になにかを提供したい」です。
それ自体はすばらしいことだしおかしなことではありません。でもね、この言葉をいう人はけっこうな確率で「自分が満たされていない」ことが多いんです。
簡単にいうと「いまの人生最高!!」って言えるほど、自分が好きなことや楽しいことをしていないことが多いんです。
人生がつまらないというほどではないけど、なんか満たされていない。だから人のために何かをすればその想いが満たされるんじゃないか?意識・無意識にかかわらずそう思っている可能性が高いです。
だから、なんで人を助けたいんですか?誰を助けたいですか?助けることでなにを得たんですか?その目的はなんですか?その問いかけに明確に答えられません。
「人生に迷っていたり、自分を見失っている人を助けたい」そんな答えをくださる人が多いんですが・・・その人を傷つけるつもりは全くありません。
だけど、そういうケースの場合、自分自身がその状態になっている可能性が高いです。
だからね、勘違いしてはいけないことが1つあって、ほんとうにやりたいことは「人に貢献できることじゃなきゃいけない」と思い込む必要はないんです。
ほんとうにやりたいことの最終系は人に貢献すること、ここは間違っていない。
でもね、ここに行くためには「自分がやっていて楽しい、好き、幸せ、気持ちがいい、心地が良い」を通過することが絶対に必要なんです。
そうやって自分を満たして、満たして満たすことでバケツの中の水がいっぱいになってあふれると、これをみんなにも分かち合いたいなぁ、知ってくれたら絶対にいいのにそうやって、バケツで満たされた水をみんなに与えようと思うの。
それか、自分が好きでやっていることが気がついたら勝手に人への貢献になっていた。そんな状況になっていたりする。
それでね、自分を満たして満たす行動をしていくなかでね、別に人に分かち合わなくても自分さえ満足ならそれでいいそう思ってもそれでもいいんです。
それが悪いことじゃ全然ない。だってYouTubeとかで一人キャンプに行っている動画とかを流している人もいるじゃない。
そういう動画見たことあるけど一人キャンプしている状況をただ流して、それを見たい人がただ見ているだけよ。貢献しているって感じしないでしょw
だから大切なのは「自分がどんな人生を選択するか、したいか」なんです!
だからそもそも自分にとっての幸せとはなにか?それを明確にする必要があるし、自分が幸せを感じるのは何をしているときか?どんな感情を感じているときに幸せを感じるのか?そういうことを明確にして、そこに時間とお金をつかって実際に行動に移していくことで自分が満たされて、幸せで満たされて本当に自分がやりたいことも必ず見えてきます。
まとめ「最後に」
今回、本当にやりたいことを見つけたいあなたに向けて、その見つけ方を「3ステップ」でお伝えしました。
- 「できる、できない」で考えない。
- 自分史を丁寧に振り返る
- 人よりさきに自分を満たす
実際にこの3ステップを実践していただければ必ず見えてくるものがあります。
そして、本当にやりたいことを見つけたいあなたに最後に伝えたいことは
- あなたが「本当にやりたいことを見つけたい」目的(理由)はなんですか?
- 誰のために、なんのためになぜそれをやりたいのですか?
- あなた自身は満たされていますか?
- 満たされていないならその理由・原因はなんですか?満たすために必要なことはなんですか?今から明日からできることはなんですか?
いま、答えられなくても大丈夫です。でも答えが出るまで諦めずに何度もなんども自分に問いかけてください。何度も挑戦してください。
有名なバスケット漫画。スラムダンクの監督「安西先生」の言葉ですよね。
バスケのゲームと違ってわたしたちは自分で自分に「ピー」という笛を鳴らすまで諦める必要がありません。
ただ辛くて、苦しくて自分自身にピーという笛を鳴らしてしまうときもあるかもしれません。たしかにその原因となったものは家族や友人、上司・部下だったりするかもしれません。
でもその笛を鳴らす選択をしたのは紛れもなく自分自身です。言い訳してもいいです。人の責任にしてもいいです。「どうせ」「やっぱり」「でもさ」「アイツが悪い」「アイツのせいだ」言ってしまうときがあってもいい。
でもそれであなたの人生は感動で満たされますか?ほんとうに充実した人生を歩めますか?わたしたちの人生の試合終了の笛は必ず鳴ります。なぜならわたしたちの命は有限だからです。
そして、最後のときやりきったと喜びで満たされるのか?まだやり残したことがあると後悔で満たされるのか?
それは今この瞬間の選択にかかっています。なぜなら日々の選択と決断があなたの未来を作るからです。
すこし厳しい言葉を投げかけてしまったかもしれませんがあなたのことを心から応援したい。あなたの人生がより良い方向になってほしいという思いを込めて書きました。あなたの人生がほんとうに素晴らしいものになりますように。
あなたのことを心から応援しています。