この記事では、「わたしは頑張らないと価値がない」とその真面目さゆえに”無価値観”を感じやすい「長女気質な方」が無価値観を乗り越えるために簡単にできる”1つの方法”をお伝えします。
この記事に書かれたことを実践することで”無価値観”を乗り越え、自分に自信をもって本当にやりたいことができたり、自分を犠牲にしないで人に頼ることができるようになります。
ぼくが無価値観を乗り越えてきた具体的なステップもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
長女気質さんは無価値観を感じる人が多い?
長女気質専門コーチとして100名以上の女性とセッションをしてきました。
長女気質さんは頑張り屋さんです。責任感がつよくて真面目で完ぺき主義な方も多いです。素晴らしい気質なんですが、その気質が悪いほうにころがってしまうと、たとえば「完ぺきでない自分には価値がない」と”無価値観を感じてしまう”ようになります。
無価値観とは?
自分やものを過小評価し否定的になる状態。うつ病などで見られる症状のひとつ。「自分は生きるに値しない」「自分は何の役にも立たない」といった自分の能力や健康、財産、境遇などを否定する感情を言います。
ここまで激しいものではないですが、例えばクライアントさまなどからよく聞く無価値観を感じるところでこのようなものがあります。
- 自分は完ぺきでないと価値がない
- 自分は頑張らないと価値がない
- ヒトの面倒を見れない自分には価値がない
- 人に頼れるほど立派な人間じゃない
- お金を稼げない自分には価値がない
- 時間を守れない自分には価値がない
人間の基本欲求のひとつに「承認欲求」がありますが、「〇〇がないと・〇〇できない自分には価値がない」と条件付きでしか、自分の価値を認められない思考をもっている人をぼくは「無価値感がある人」と呼んでいます。
この「〇〇がないと・〇〇できない自分には価値がない」という思考を持っていると「足りない、足りない」と学びや資格にお金と時間を投資します。
また、「もっと頑張らないといけない」「もっとしっかりしなきゃいけない」と人に頼ることができず、自分の限界を超えて行動しつづけます。
そして気がつくとココロとカラダが疲れ果てます。
無価値観を持っている9割の女性は気が付いていない?
この無価値観ですが、やっかいなことに無価値観をもっている約9割の女性が”自分が無価値観をもっていること”に気づいていません。また、気づいていてもそのまま放置しています。
たとえば完ぺき主義の裏側に「完ぺきでない自分には価値がない」という”無価値観が隠れていることに気づかない”と「絶対に人に頼らず、自分ひとりで完ぺきなものを作ることだけに集中して、限界まで来たら疲れ果てて倒れる(寝込む)」というパターンをとにかく繰り返します。
これは人に頼ると”完ぺきでない自分がバレてしまうかもしれない”つまり「完ぺきでない自分には価値がない」という潜在意識レベルの恐れや恐怖、不安があるから起きています。
でも自分では「ただ完ぺきに物事を進めたいだけ」「ちょっとがんばりすぎて疲れてしまったな」と思うだけなので、物事の本質的な問題にはなかなか気づけません。
もしかして無価値観があるのかも?その考えが頭をかすめても長女さんはそもそも無価値観があるなんて考えたくないので、「もっと効率的なやり方を考えよう」「つぎは倒れないように努力しよう」と考えて、おなじ失敗パターンを繰り返してしまいます。
だから自分が同じ失敗パターンを繰り返してる場合は、”自分の無価値観が原因ではないか?”とちょっと疑ってほしいです。
無価値観を持っている人はがむしゃらに行動する人が多いです。がむしゃらに行動することが悪いわけではなく、その「行動の原動力=エネルギーの源」はどこから来ているのか?を確認するといいです。
無価値観を感じたくない不安や恐れがきているのか?人に貢献したいという喜び・幸せからきているのか?
この二つを見分ける方法は簡単です。「最後まで行動したあとにどんな気持ち、体の状態か?」をチェックしてください
無価値観を乗り越えるために必要なこと
無価値観の乗り越え方について、結論から言うと「自己開示」です。
えっ?自己開示で無価値観が乗り越えられるの?とあなたは思ったかもしれません。
順番に説明していきます。
無価値観を感じている人って、こんな自分ではダメだとつねに自分を否定的に見ています。
つまり、さきほどもお伝えしたように”自分の足りない部分”ばかりにフォーカスが当たっています。
だから、足りない部分を探して見つけて、それを補う学びにお金と時間を投資します。
でも、足りない部分を補う学びをしても満足できないんです。
なぜなら本質的な問題を解決していないからです。
長女気質さんは「弱い自分」と向き合うことを極端に恐れます。
必死になって「弱い自分」を隠そうとします。
なぜなら、小さい時から「しっかりしなさい」と親から教えられてきたからです。
弱い自分やダメな自分を出したら怒られてきたからです。
そうやって成長してきた人ってどうなると思いますか?
そうです。弱い自分を絶対に出してはいけない。
弱い自分を出したら、怒られる。バカにされると恐るようになります。そういう思考のクセが生まれます。
だから弱い自分に気付いても人はスルーして気づかないふりをします。
この弱い自分、ダメな自分の定義は人によって違います。
- 完ぺきにできない
- すぐに行動できない
- 人より話が聞けない
- 物事を理解できない
- 落ち着きがない
このダメな自分がバレてしまったら恐ろしい未来が来る(人にバカにされるなど)と思ってビクビクしています。
だから長女気質さんは、このダメな自分を人に見せないように、バレないようにつねにアンテナを貼って緊張しながら、毎日を生活しています。それは疲れ果てますよね・・・。
無価値観にはメリットもある、でも・・・
ただ、この無価値観って悪いことだけじゃないて、この思考のおかげでスキルが伸びたり、才能として花開いた面もあるんです。
- 人の話を聞くのが苦手な人は、その弱みを隠そうと「人の思考を先取りできる」コミュニケーションスキルが身についたり
- 完ぺきにできないを持っている人は、その弱みを隠そうと「人にわかりやすいプレゼン資料が作れる」プレゼンスキルが身についたり
でも毎日をビクビクしながら過ごすのって嫌じゃないですか?
完ぺきだと思われたいけど、ほんとうのわたしは全然完ぺきじゃないの・・・泣
バリバリ行動できるように見えているかもしれないけど、本当の私はもっとゆっくりしたいの・・・泣
ほんとうはそう思っていませんか?だからこそ、自己開示です。
弱い自分を人に見せることで無価値観は薄れていきます。
そう思いますよね?でも、その思考のクセが問題なんです。
ぼくは学生時代にいじめを受けてきました。
あまりのつらさに中学校時代の記憶がないほどです。
いじめを受けていたことがバレたら、またいじめられる
まさにいじめを受けた自分イコール「弱い自分」だと思い込んでいました。
だから警察官になっても人のいじめを告白したことはなく、ぼくのなかで絶対に開けてはいけないパンドラの箱でした。
その転機となったのがあるセミナーでした。自分の過去を人に話す機会があって、「この環境ならきっと大丈夫!!よし!勇気をだして言ってみよう!!」人に話した時、ものすごく気持ちが軽くなって「いじめ」って別に大したことじゃないやん。なんであんなに悩んでいたんだろう?と不思議に思ったほどです。
だから、ぼくの経験からわかることはこれです。
潜在意識は隠せばかくすほど大きくなって深刻化します。
弱い自分=価値がないが加速度的に増します。
だからこそ、自己開示をするとその流れが止まります。
「あー弱い自分がいてもいいんだ」
問題を大きくしていたのは自分だったんだと気づくんです。
それでね、弱い自分を開示すると「そうなんだ、実は私も!!」そう共感してくれる人が必ずいます。
そうするとこの辛さは自分だけじゃないんだって無価値観が薄れる要因になります。
また、周りのひとに弱い自分はだいたいバレていますww「えっ?知ってたけど・・・」そう言われるかも笑
一度でも人に話すことで弱い自分を出すことを恐れなくなります。
弱い自分のままで行動できる。
弱い自分でも価値がないわけじゃない。
そこに気づくことができるようになると無価値観は薄くなります。
話すことは勇気がいることです。話したことでどんな恐ろしい未来が来るかわからないからです。
でも大丈夫!大体バレているしw
あなたの仲良い人なら同じような弱い自分を持っている可能性が高いし、「類は友を呼ぶ」という法則があるように同じ価値観や性質を持つ人同士が惹かれ合うというのは本当だからです。
もし、あなたが勇気を出して弱い自分を出したことをバカにするようなら、その人はあなたの本当の友人ではないし、これから無理して付き合う必要はありません。人生は有限です。自分が大切にしたいコト・ヒトに時間とお金、エネルギーを使うことがなによりもたいせつです。
まとめ
この記事では無価値観の罠やその乗り越え方について具体的な方法をお伝えしました。
もしあなたが無価値観を感じているなら弱い自分を向き合って信頼できる人に自己開示してみてください。
何に無価値観を感じているか?よくわからないなら自分にこう問いかけてください。
「これだけは絶対に人に言えない」
「これがバレたら、わたしじゃなくなる」
それがあなたにとっての”弱い自分”です。
そして、さらにこう問いかけてください。
弱い自分がバレたらどんなヤバい未来が起こる?
↓ ↓ ↓
その未来って本当に起きるの?
↓ ↓ ↓
じゃあ本当はどうしたい?
ぼくは弱い自分と向き合おうとするあなたを心から応援します。どんなあなたにも価値があります。
弱い自分を見つけるのが怖い。向き合えるか心配・・・そんな人はぜひプロのコーチなどにサポートしてもらうことをおすすめします。