この記事では考えているコトや伝えたいことをなかなか言葉すること(言語化)ができずに苦しんでいる人に向けて、言語化するために必要な手順やテクニックなどが解説されている”珠玉の10冊”を紹介します。
ぼくは大学4年生から読書に目覚めて、むさぼるように現在まで5,000冊以上の本を読んできました。17年間の警察時代では『見てきた・聞いたコト』を何万枚と報告書にしたり、3000人を取り調べ相手が話したことを調書にまとめてきいました。
そんなぼくがこれを読んだら「きっと言語化が身に付く!」「この方法をぜひ試してほしい!!」そう心から思える5,000冊の中から厳選した10冊を紹介させていただきます。
気になるものはぜひ購入して、すこしでもあなたの言語化スキルが高まるキッカケになってくれれば嬉しいです。
”言語化テクニックが学べる”厳選10冊
正しい日本語の知識量を増やす!『現代文キーワード難解』
言語化に必要なモノってなんでしょう?それは「言葉の知識量」です。
火や卵の存在を知らない人が「目玉焼き」を作れないように知らない言葉は使うことができません。
大人と子どもがしりとりをやって、子どもが勝てないのは”圧倒的な言葉量”のちがいです。
日本語には同じ意味なのに異なる表現の言葉がたくさんあります。
誰かを表現するにも「あなた」「キミ」「お前」「貴様」「おのれ」「アイツ」などなど、英語は「YOU」だけです。
これを読んでいるあなたが日本人ならそれぞれの読み方で「どんな人が」「どんな立場の人を」表現しているのか?なんとなくわかるはずです。
”あなた”なら「奥様」が「旦那さま」を、”キミ”なら「上司」が「部下」を呼んでいるイメージが湧くはずです。
言語化とはそれぞれの立場の人に対して伝えるではなく「伝わる」言葉がどうしても必要です。「キミの話はわからない」それはその人に伝わる言葉を使えていない(言語化できていない)からです。
言葉の知識量を増やすことは言語化能力を高めることに直結します。また、日本語を正しい意味で使うことも言語化には非常に重要な点です。
そんな”言葉の知識量を増やし、正しい日本語を学ぶ”ために使えるのがこちらの著書です。
本書には普段わたしたちが使っている「絶対」「カオス」「テクノロジー」「のっぴきならない」「間が悪い」などの様々な言葉と本来はどういうときに使って、どういう意味なのか?を丁寧にわかりやすく解説しています。
「何気なく使っていたけど、使い方間違ってた!!」そんなことに気づかせてくれる。言語化するには「正しい日本語から」それをまさに叶えてくれる1冊になっています。
注:Amazonより画像引用
言語化テクニックを最短最速で学ぶなら、この本。
言語化できる人、得意な人ってどんな人だろう?やっぱりコピーライター、作家やジャーナリストなどの言葉のアウトプットを専門にしている人たちです。つぎはそんな人たちの本を紹介しますね。
超ライティング大全/東香名子
本書はいわゆる「バズる」文章を作るにはどうしたらいいかを解説した1冊。
ブログやSNSをやっている人には非常に参考になる持っていて損はない1冊です。
そもそも「バズる文章を作ることがなぜ言語化に繋がるの?」そう思うかもしれませんが、「バズる=伝わる・わかりやすい・面白い」という共通点があります。
バズるためにはそれこそ言語化というスキルが欠かせません。本書にはバズる文章づくりを考えるうえで非常に参考になる誰でも入手可能な雑誌やニュース元、バズるための文章構成やタイトルの作り方など”ライティングのプロ”が丁寧にわかりやすく解説しています。
ライティング専門書のような難しさは一切なし、非常に読みやすく言語化のヒントがたくさん学べます。
注:Amazonより画像引用
9割捨てて10倍伝わる要約力/山口拓朗
本書は帯の言葉『会話も文章も「短さ」こそ命』にもあるように言葉を要約するために必要なテクニック、考え方が学べる1冊です。
サブタイトルにもなっている「最短・最速のコミュニケーションで成果は最大化する」
言語化がニガテな人は、コミュニケーションにも苦手意識がある人が多いです。その原因は、相手に伝わるように”言葉を短くまとめる要約”が苦手だからです。
こんなことありませんか?要約できずにダラダラ長文で説明して、話している最中に自分でもなにを話しているのかわからなくなったり、言葉を短くしすぎようと頑張った結果、何を伝えたいのかわからなくなって・・・相手を怒らせてしまったり・・・チーン泣
要約力とはなにか本書では「情報のポイントをつかみ、場面に応じて、簡潔かつ論理的にアウトプットする能力のこと」と解説しています。本書に書かれた方法を実践し、あなたも今日から要約力を身につけて、言語化スキルを爆上げしてください!
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10倍早く書ける超スピード文章術/上阪徹
本書は『文章が得意な人も苦手な人も、文章を書く上で生じる「ムダ」を徹底的に削ぎ落として、とにかく「速く書き終える」ためのスキルと考え方』について解説しています。
10万字を平均4〜5日で書き上げ、毎月1冊ずつ本を書いているという著者。ビジネス書の平均文字数は10万時前後ですから、その神レベルの作成スピードがわかると思います驚。
『文章が速く書ける=言語化が速い』本書では速く文章を書くための方法を「素材文章術」と表現しています。
書くスピードを極限まで高めることが”言語化”につながり、仕事の生産性も向上させる具体的な考え方やテクニックがわかりやすく解説されています。
注:Amazonより画像引用
「言葉にできる」は武器になる。/梅田悟司
「世界は誰かの仕事でできている。」誰もが聞いたことのある”言葉”を生みだすコピーライターの著者。その著者が内なる想いをどうやって言葉にするのか?を解説した貴重な1冊です。
「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである。表紙に書かれた言葉に「かぁー厳しい」と思いますがw、著書は大切なことは外に向かう言葉ではなく、自分の中に生まれた”内なる言葉”に目を向けることが”強い言葉を生み出すこと”につながると語るところに非常に共感します。
言語化に苦手意識がある人も、例外なく「心の中ではめちゃくちゃ喋っています笑」
「である・だ」調の文体に少し読みづらさを感じますが、自分の中に生まれた「内なる言葉」を言語化するためには、その言葉とどう向き合い、どう深め、磨けばいいのか?超一流のコピーライターがその具体的なプロセスについて解説しています。一読の価値ありです。
注:Amazonより画像引用
読む力最新スキル大全/佐々木俊尚
言語力を身につけるのに一番手っ取り早い方法はインプットの量を増やすことです。
そのためにはインプットの仕方、インプットした知識をどう整理して、知識としてストックするかが重要になってきます。つまり、インプット上手はアウトプット上手(言語化上手)というわけです。10年以上、1日も休まず、毎日1000本くらいの記事をチェックして、FacebookやTwitterにアウトプットしている著者。
本書には著者が実際に使っている具体的なデジタルツールを使用方法とともに紹介されていて、インプット&アウトプットの方法までも具体的に解説されている非常に有益な1冊です。(ぼくは本書を読んで、本が付箋だらけになりましたw)
なんと今なら「Kindle unlimited対象本(2023/02/16)」信じられない驚き。絶対に読んだ方がよいオススメの1冊です。
注:Amazonより画像引用
「読む力」&「考える力」&「書く力」&「アイデアの技術」 知的生産の全ノウハウがわかる。(Amazon引用)
出版社 : 東洋経済新報社
発売日 : 2022/1/28
言葉のシャワーを浴びよう『ホンネの金言1240』
冒頭で言語化に必要なコトは「言葉の知識量」という話をしました。1冊目の『現代文キーワード難解/Z-KAI』は正しい日本語の知識量を増やす!という側面で紹介しました。
今度は古今東西、成功者や有名人などさまざまな人物の名言をかき集めた1冊を紹介します。以前、言語化するためには自分の好きな名言をストックするといいよという記事を作っています。
この記事では、気持ちや思い、考えを言葉にする”言語化”ニガテ女子のために具体的な思考の見える化や自分の感情を言葉にするためのコツをお伝えします。この記事を読むことで今まで言葉にならない気持ちや思い、感情を抱えていたあなたも少しづつ言[…]
本書には、名言というストックを増やすためになんと「1240個」の名言が”お金””時間””挑戦”などテーマ別に掲載されています。
簡単な名言の解説もあり、どんな時代背景で生まれた言葉なのか?思考のお手伝いをしてくれます。
ぜひ本書で言葉のシャワーを浴びてください!「Kindle unlimited対象本(2023/02/16)」
注:Amazonより画像引用
★「はっ!」とさせられるような、心にささる名言を各時代の偉人から現代の作家、タレントまで幅広く紹介★人物別、キーワード別、テーマ別に解説や写真とともに名言1240を見せていきます。「他人の意見をすごく気にしてしまう…」「自分がどうなりたいか、はっきりと言えない…」そんな悩みを抱えるすべての人におすすめです(Amazon引用)
1秒でこの世界が変わる70の答え/ひすいこたろう
ぼくが大好きな作家さんの一人『ひすいこたろうさん』”あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。1秒でこの世界が変わる70の答え”を紹介します。めちゃくちゃタイトル長いw
なんでこの本を紹介するのかというと、そもそも言語化したいと望んでいるあなたにも言語化する能力は間違いなく備わっています
それなのに”言語化ニガテ”だと思うのは、必ずそうなったキッカケ(出来事や人など)があったからなんです。
人からバカにされたとか、作った作文をダメ出しされたとか。それは事実ではなく、言った人の価値観なだけなんだけど、優しいあなたはきっと真に受けてしまい、言語化することに臆病になってしまったんだと思う。
だから言語化スキルを身につけるには、その思考や心のあり方も同時に変えていく必要があります。
そんな思考の切り替えに本書が役立ちます。言葉はあなたの想いから生まれるモノです。だからあなたの想いを変えることで自然と言語化される言葉も変わります。「Kindle unlimited対象本(2023/02/17)」
注:Amazonより画像引用
65万部突破『3秒でハッピーになる名言セラピー』シリーズ、33万部突破『あした死ぬかもよ?』の著者がおくる、新しい自分に出会える「ものの見方」ガイドブック。(Amazon引用)
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2015/11/19
ムダに悩まない理想の自分になれる、超客観力/DaiGo
言語化スキルを高めるには『自分がどんな人間か?どんなことを考えているか?どんなことを大切にしているか?』深い自己理解が大切になります。
そもそも自分がどんな人間かハッキリしていないと、言語化する言葉もあいまいになってしまうからです。
例えば、「うどん派か?そば派か?その理由は?」パッと答えられますか?自分の好き嫌いや信念、価値観などを普段から深く知ろうと努力している人は言語化スキルも高いです。
自分自身について聞かれたことにパッと答えられる準備をしておくことは、言語化スキルを高める上でめちゃくちゃ重要なことです。パッと答えられなかったとしても大丈夫です。これから知る努力をしていけばいいだけです。
もしパッと答えられなかったのが自己理解の低さからなのか?周りに気を使って八方美人になってしまったのか?これは別次元の問題なので、自分がどちらなのか?はよくよく内観する必要があります。
本書には自分と向き合うことで、自分の本質を見極め、理想の自分になるためのテクニックが多数紹介されています。
ぜひ本書を使って自己理解を深めてください!
注:Amazonより画像引用
メモの魔力/前田裕二
この本は、言語化に悩んでいる人が全員読むすべき本です。それくらい全力でオススメしたい必読の1冊!
言語化が苦手な人は、インプットの仕方、つまりメモの取り方に問題があったりする場合も多いです。
自分が書いたメモを見て、「あれ?このメモってそもそもなんのために書いていたんだっけ?」「そもそも何が書いてあるのか?よくわからない・・・」とにかく聞き漏らしがないように全てを書こう!が先行してしまって、思考を整理しながらメモが取れない、そんなケースも見受けられます。
だから、インプット上手、頭の中(脳)を整理するスキルを高めていくことで言語化スキルもいっしょに高めることにつながります。
本書にも書いてありますが、言語化が得意な人って物事を抽象化することが得意です。
例えば、犬や猫、ゾウを「動物」という1つ上の概念にしたりすることです。言語化が得意な人は、一見して関係がなさそうな物事をつなげる、共通点を結びつける力が高いです。
本書には、抽象化能力を高める具体的な方法を実際に著者が作ったメモの実例を見せながら解説してくれています。
『メモの取り方、活かし方、思考の深め方、アウトプット方法など』読みやすく、わかりやすい。言語化に悩んでいる人には大きな力になるはずです。
注:画像はAmazonから引用
この記事ではメモ迷子になるあなたがメモを”120%活用できる”自分に生まれ変わるための具体的な方法をお伝えします。僕は幼少期からメモすることが大好きでした。17年間勤めた刑事時代には上司から「メモ魔」とからかわれるほど、とにかく[…]
まとめ
この記事では考えているコトや伝えたいことが言語化できずに苦しんでいる人に向けて、必要な手順やテクニックなどが解説されている”厳選本10冊”を紹介しました。
10冊いきなり購入しても読むのが難しいと思いますので、あなたにとっつきやすい、読みやすそうなもの、気になるものから購入することをオススメします!
どれもぜひ読んでもらいたいですが、あえてベスト3を選ぶとしたらこちらです!
ぜひ購入してすこしでもあなたの言語化スキルを高める力になってくれれば嬉しいです。